※12/23(土) 7:43配信
読売新聞オンライン

 特殊詐欺事件に関わったとして詐欺ほう助罪で福岡地裁に起訴された男が、現金を受け取る「受け子」希望者に対し、詐取金を持ち逃げしないか確かめる「適性テスト」を200件以上実施したと供述していることが捜査関係者への取材でわかった。この詐欺グループでは闇バイトの応募者が合格すれば活動させていた。福岡県警は、意のままに動かせる人物を集める手法とみてグループの実態解明を進める。

 捜査関係者や起訴状によると、男は東京都江東区、無職清水蒼一被告(25)。鹿児島県姶良(あいら)市の元会社員の男(21)らと共謀して4月に福岡市南区の女性から約2500万円をだまし取ったとして詐欺容疑で逮捕され、その後、事件を手助けしたとして詐欺ほう助罪で起訴された。

 「荷物にはお金が入っています。絶対に開けずに送り返してください」。3月、SNSで受け子の闇バイトに応募していた元会社員の男に「ササキ」と名乗る人物から通信アプリで指示が届いた。元会社員は指示通りに運送会社の営業所で荷物を受け取ると、未開封のまま発送元に送り返した。

 ササキから別途指示を受け、荷物を元会社員に発送したのが清水被告だ。捜査関係者によると、同被告はグループ内で、受け子希望者が指示通りに行動するか試す「テスター」と呼ばれる役割を担当していた。

 送り返された荷物を受け取るとササキに報告。「合格」とみなしたササキの指示で受け子の活動資金など計5万5000円を銀行口座に振り込んだ。元会社員はその金で色違いの上着や帽子、変装用の眼鏡、ワイヤレスイヤホンを購入するよう指示を受けていた。

 テストはなぜ必要なのか。捜査関係者は「指示役は、受け子に金を持ち逃げされたり、警察に駆け込まれたりすると困る。指示通りロボットのように動く人物か見極めている」とみる。

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