30日午前7時ごろ、大阪府岸和田市小松里町の府道で、道路脇を歩いていた親子が対向車線をはみ出してきた軽乗用車にはねられた。近くに住む無職の女性(82)は頭を強く打ち、搬送先の病院で死亡。自営業の息子(50)は目が不自由で白杖(はくじょう)を使って歩いており、左脚を骨折する重傷を負った。

 亡くなったのは大久保春江さん。軽乗用車を運転していた職業不詳の男性(30)も救急搬送されて治療を受けている。大阪府警は飲酒検知で男性の呼気から基準値を超えるアルコールを検出。飲酒運転をした疑いがあるとみて詳しく事情を聴く方針だ。

 府警岸和田署によると、現場は片側1車線のほぼ直線道路。南に向かっていた車が対向車線にはみ出した後、北向きに歩いていた2人をはねた。車は電柱に衝突し、道路脇の駐車場で止まったとみられ、岸和田署が詳しい状況を調べている。

 現場は、JR阪和線久米田駅の南西約500メートルの住宅などが建ち並ぶ一角。【岩本一希】

毎日新聞 2023/12/30 20:56
https://mainichi.jp/articles/20231230/k00/00m/040/265000c