ウクライナとロシアは3日、200人以上の「捕虜」を互いに解放したと発表した。民間人も一部含まれている。AP通信が報じた。アラブ首長国連邦(UAE)が交渉を仲介した。捕虜交換の成立は2023年8月以来で、ロシアがウクライナに全面侵攻した22年2月以降では最大規模となった。

報道によると、ウクライナはロシア側の248人、ロシアはウクライナ側の230人の軍人・民間人をそれぞれ解放した。両国の捕虜交換は22年2月以降で49回目だという。

ウクライナのゼレンスキー大統領は3日の声明で「ロシアに拘束されている全てのウクライナ人のことを忘れていない。あらゆる機会を捉え、仲介の選択肢を試している」と述べた。ロシア国防省は「複雑な交渉プロセスの結果、248人の軍人が帰還した。UAEの人道的な仲介のおかげで可能になった」と説明した。【ワシントン秋山信一】

毎日新聞 2024/1/4 06:21(最終更新 1/4 06:28)
https://mainichi.jp/articles/20240104/k00/00m/030/009000c