【ニューヨーク共同】人工知能(AI)の国際的な管理の在り方を検討している国連の諮問機関が3日までに中間報告書を公表した。AIは「人間の科学的知識の限界を広げる」など利点も多いが、制御不能になれば「人類の存続に対する脅威」となるリスクをはらむとし、国際規範が必要だと訴えた。

 報告書は、規範作成へ向けた指針も定めた。国連憲章や国際人道法を順守し、先進国だけでなく発展途上国も含めた全ての人がAIを有効活用できるような包括性が重要だと指摘。AIを管理する企業は「公益性」の観点から説明責任を有するとした。

 諮問機関は中間報告書への意見を募り、夏までに最終報告をまとめる。

共同通信
2024/01/04 06:53 (JST)
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