●補導されたうちの約7割が都外から

警視庁は、新宿区歌舞伎町の“トー横”と呼ばれる一角やその周辺で12月中に少年少女らのべ29人を補導したと発表。そのうちの約7割が東京都以外に在住しており、過剰摂取目的とみられる市販の咳止め薬を所持する少女が複数いました。

捜査員が保護者や児童相談所に引き渡すなどしたということです。警視庁は歌舞伎町について、「悪意ある大人が多い危険な街なので、安易に近づかないでほしい」と呼びかけています。

◆トー横自体は残しておくべきなのか?

この一件に関し、少年時代に約6年間引きこもっていたというお笑いコンビ・髭男爵の山田ルイ53世さんは
「煮詰まってどうにも動けない瞬間はあると思うし、そういうときに知っている人が居ないところを目指す気持ちもわからんでもない」
と行き場のない少年少女を慮りつつも、「でも、やっぱり危ないと思う」と注意を促します。
また、最近ではトー横が観光地化、名所化しており、変に注目を集めていることを危惧。

キャスターの堀潤は、「子どもたちを排除しても問題は解決されない」、さらには「一方で今ある環境ではリスクが高すぎる。だからこそ大人がすべきことが問われている」と指摘します。

孤独・孤立対策の専門家であるNPO法人「あなたのいばしょ」理事長の大空幸星さんは「これは、“泊まれる場所”と“ご飯が食べられる場所”、その2つの要素が必要だと思う」と言います。
そして、東京都はコロナ禍にホテルを借り上げ、家にいられない女性の居場所を作りましたが、そうしたものが必要であると提言。

総じて大空さんは、子どもたちを補導する必要性はあるものの、トー横という場所は残すべき
「1つの居場所だという認識を持たないといけない」と主張。
そして、「その上でもう一つ選択肢を増やしていく捉え方をしなければいけない」と持論を述べます。

小倉まさのぶ議員がこども政策担当大臣だった際には、トー横問題を解決すべくシェルターのようなものを作る案があったそうですが
大臣が変わり、それも曖昧になってしまったとし、「そこはどうなっていくのかモニタリングしていく必要がある」と大空さん。

続きは 東京MXテレビ 堀潤モーニングFLAG
2024.01.04(木) 06:50
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