2011年08月24日 11時18分
原発が自動停止、連邦政府の建造物も一時閉鎖されたアメリカの大規模地震の現場をとらえた写真

8月23日13時51分(日本時間8月24日2時51分)、首都ワシントンを含むアメリカ・東海岸一帯で、マグニチュード5.8の地震が発生しました。

アメリカ地質調査所によると、震源はバージニア州で、ワシントンから約140キロメートル南西の位置にあったとのこと。バージニア州をこれだけの規模の地震が襲ったのは1897年以来、実に114年ぶり。この本震の後、マグニチュード2.8の余震がありました。図では最大マグニチュードが5.9と表示されていますが、多くの現地メディアはマグニチュード5.8と報じています。

この地震のために、バージニア州にあるノースアンナ原子力発電所の原子炉2基が自動停止。地震で停電してしまったものの、緊急用の電源で原子炉の冷却を継続できたそうです。原子力規制委員会によると、東海岸一帯にある7カ所の原発で、4段階ある原発の非常事態のレベルとしては最も軽い「非日常的事態」が宣言されました。

また、ワシントンにある国務省などの連邦政府の建物が閉鎖され、職員が避難する事態となりましたが、現時点では大きな被害は報告されていません。とはいえ、思いもよらぬ地震にワシントンやニューヨークといった大都市は騒然となっていて、その普段とはまったく異なる様子は各地の写真を見るとよく伝わってきます。