能登半島地震を受け、原子力規制委員会は10日、今後の原発の審査や安全対策の議論を始めた。審査中の北陸電力志賀原発2号機(石川県志賀町)について、今回の地震の知見を収集するよう原子力規制庁に指示。審査の申請から9年以上経つが、さらなる長期化が避けられない情勢だ。

 この日の規制委の定例会では、地震の審査を担当する石渡明委員が「今回の地震は余震の震源域が150キロかそれ以上。いくつかの断層が連動して動いている可能性がある」と発言。今後の対応について「専門家の研究をフォローし、審査にいかす必要がある」と語った。

 規制委の山中伸介委員長は定例会後の記者会見で、2号機の審査について「新知見かどうかを確定させるまでに年単位の時間がかかる。審査はそれ以上かかると思う」との見通しを示した。

 定例会では、原発の電源設備も議論になった。

 志賀原発では地震後、外部電…(以下有料版で,残り1372文字)

朝日新聞 2024年1月10日 19時00分
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