元日に発生した能登半島を震源とする大地震。地震の規模を示すマグニチュードは7.6で、阪神・淡路大震災(1995年)や熊本地震(2016年)のM7.3を上回る規模でした。今回の地震は、今後確実にやってくるといわれる南海トラフの巨大地震との関連を地質学が専門の富山大学・竹内章名誉教授に聞きました。竹内名誉教授は今回の地震が南海トラフ巨大地震の“準備”だといいます。さらに能登半島についていえば、東日本大震災の超巨大地震の後遺症も重なっているというのです。そのメカニズムは?そして今後、日本でどのような巨大地震が考えられるのでしょうか?

南海トラフを震源とする巨大地震は、おおむね100年から150年の間隔でくり返し発生しています。

前回の1946年の昭和南海地震からは約80年が経っていて、現在、西日本は、南海トラフ地震の活動期にあるといわれています。

富山大学・竹内章名誉教授:「今回の能登半島地震、2007年の能登半島地震、1993年の能登半島沖地震もそうだと言えるんですけど、すべてが南海トラフの巨大地震がこれから起きる準備が西日本で進んでいる」

南海トラフとは、日本列島南側の駿河湾から日向灘沖までの続く水深4000メートル級の溝(トラフ)で、フィリピン海プレートがユーラシアプレートに沈みこむ形で形成されています。

富山大学・竹内名誉教授:「太平洋側ではフィリピン海プレートが沈み込み、その沈みこみの動きを西日本の岩盤ががんばっておさえている状態でそういう力がずっと日本海側まで伝わってきて、あちこちで活断層が地震を起こしている」

どうしてこれほどの大きな揺れをもたらしたのか?竹内名誉教授は、今回の能登半島地震には南海トラフの影響以外にもう一つの要因があると推測しています。

富山大学・竹内名誉教授:「推測では、2011年の東日本大震災の津波を起こした海溝型の超巨大地震の後遺症が東日本全体でまだ続いている。(10年間で)数10センチぐらい東に移動しているわけです。能登でもですね、10センチ、20センチ動きがあるということで、後遺症が続いている中で、南海トラフの巨大地震の準備が進んでいる。能登半島は2つの影響がちょうど重なる場所だということになります」

今回の地震は、能登半島の西端から新潟県佐渡島近くまで長さ150キロにわたり、複数の断層が連動して動きました。これでたまっていた地震のエネルギーはすべて放出されたのでしょうか?

富山大学・竹内名誉教授:「本震を出発点にして150キロにわたる大破壊が起きた。それによって放出されたエネルギーはだいぶ大きかったことは確か。ただし、余震の分布をみると、スパッと南西の端で止まっているような感じです。沖合にはまだ活断層帯が密集していますから、北半分だ
け動いてこちらはまだ動いていないことが考えられます。大きなエネルギーは放出されたんですけど、この破壊が大きかっただけに連動はさらに時間をおいて起きる可能性がある」

竹内名誉教授は、今回連動して動いた断層帯の南端の端の破壊が懸念されると言い、今後1~2週間はⅯ6クラスの余震に警戒が必要だとしています。

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チューリップテレビ 2024年1月10日(水) 17:04
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/933734?display=1

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「すべてが南海トラフ巨大地震が起きる準備」さらに東日本大震災の後遺症も…能登半島は2つが重なる場所 富山大名誉教授 ★3 [ばーど★]
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