※1/12(金) 10:19配信
デイリー新潮

 昨年12月、東京都はAIが相性診断して交際相手を紹介してくれる「マッチングアプリサービス」の提供を開始すると発表した。都がこの新サービスで売りにするのは、登録者全員に提出を義務付ける「独身証明書」だ。各地で広まる「官製婚活」の最前線はどうなっているのか。都がアプリとは別途、今年度から開催している交流イベントを取材してきた。

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茶菓子付きのリアルな婚活パーティーが「たったの1000円」

 年の瀬が迫る先月23日の午後。小石川後楽園内の休み処「涵徳亭」に、着飾った男女64人が集まった。東京都主催の婚活交流イベント「小石川後楽園de縁結び」の参加者である。

 参加者は18歳から29歳まで、30歳から39歳まで、40歳以上と年代別に分かれて指定された部屋に入室していく。参加費用は茶菓子代込みで1000円。変わっている点は事前に「独身証明書」の登録を義務付けているところだ。既婚者には聞き慣れない証明書だが、独身者のみが本籍地のある役所で発行してもらえる書類である。

「もともとは国際結婚で利用されていたものです。マッチングアプリなどで全く知らない相手を婚活対象とすることが当たり前の時代になり、一般の婚活でも重宝されるようになった。自治体の婚活支援で独身証明書の提出を義務付けるのは珍しく、都は独自の取り組みとして強調しています」(婚活業界関係者)

 それぞれの年代でほぼ同数の男女に分かれて向き合うと、司会者の掛け声で自己紹介が始まった。事前に記入した趣味・年齢などが書かれた自己アピールシートを目の前に座る相手と交換し、一人ひとりと約4分間、順繰りに語り合う。一通りの対面を終えると「ティータイム」。茶菓子を楽しむ。

 休憩前に参加者は第一印象が良かった相手に丸を付けて、運営側に提出する。結果は休憩中に参加者全員にフィードバックされ、後半戦のフリータイムの立ち回りに活かす。

カップルも成立。参加者は「また行きたい」
 だが、全員で休み処を出て庭園内を散策するフリータイムになったものの、意外とみんな大人しくて会話が盛り上がっていない。ポツンと集団から外れて歩いている男性も…。

「まだ若いからですかね。なかなか動きませんねぇ」
「さっき30代の部屋を見たら大盛り上がりだったんですが…」

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