自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件を受け、最大派閥の清和政策研究会(安倍派、98人)は19日に党本部で議員総会を開く。自民関係者が17日明らかにした。東京地検特捜部による強制捜査後、初開催となる。党内から派閥解消や安倍派幹部の処分など厳しい意見が出る中で、今後の派閥のあり方や対応を議論するとみられる。

 議員総会では、安倍派で座長を務める塩谷立元文部科学相がこれまでの経緯や捜査状況などについて説明する見通し。派内では「派閥幹部が説明責任を果たすべきだ」との要求が高まっており、捜査の進展も見定めながら、総会の開催時期を調整していた。

 16日の自民の政治刷新本部では、中堅・若手議員から派閥解消論が相次ぎ、安倍派議員からも自派の解散を求める声が上がった。派内には幹部を処分すべきだとの意見もある。

 安倍派では、パーティー券収入のキックバック(還流)を受けながら、収入として政治資金収支報告書に記載していなかった議員が数十人に上るとされる。【畠山嵩】

毎日新聞 2024/1/17 11:12(最終更新 1/17 11:12) 430文字
https://mainichi.jp/articles/20240117/k00/00m/010/063000c