【ベルリン=南毅郎】欧州中央銀行(ECB)の理事会メンバーが相次いで早期利下げ観測をけん制している。2023年12月のユーロ圏の物価上昇率は8カ月ぶりに加速し、インフレ抑制へ金融引き締めを続けざるを得ないためだ。中東情勢の緊迫も影を落とす。米国と同様、金融市場の早期利下げ観測は修正を迫られている。

「過度な期待はインフレとの戦いに役立たない」。ラガルド総裁は17日、世界経済フォーラムの年次総会(...(以下有料版で、
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日本経済新聞 2024年1月18日 5:00 (2024年1月18日 5:05更新)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR11EA20R10C24A1000000/