東海村議選、最大会派維持見通し|NHK 茨城県のニュース
https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20240121/1070023254.html

01月21日 23時12分

東海第二原発の再稼働を巡る議論が進む茨城県東海村の任期満了に伴う村議会議員選挙は21日、投票が行われ、先月、早期再稼働を国に求める請願に賛成した「新政とうかい」が引き続き最大会派を維持する見通しです。

18の定員に対して20人が立候補した東海村の村議会議員選挙は21日、投票が行われ、当選したのは、新旧別では、現職13人、新人5人、党派別では、公明党が2人、共産党と国民民主党がそれぞれ1人、無所属が14人でした。

東海村議会では、村内にある東海第二原発の早期再稼働を国に求める請願が先月、賛成多数で採択され、国に意見書が提出されました。

採決で賛成した最大会派の「新政とうかい」は、9人が立候補して8人が当選し、さらに、今回当選した一部の新人も加わる意向で、最大会派を維持する見通しになりました。

一方、反対していた勢力では、「光風会」の現職1人と会派に所属していない現職3人のうち2人が当選しました。
また、原発の立地自治体としては異例の「脱原発」を主張していた前村長の長女で、自身も原発の安全性について厳しい姿勢を示している新人の村上志保氏がトップ当選を果たしました。

東海村では先月、東海第二原発の「広域避難計画」が策定されていて、安全対策の実効性をどう高めていくか、議会でも議論が本格化するものと見られます。

投票率は50.24%で、平成以降、過去最低だった前回・4年前の選挙を2.78ポイント、下回りました。