自宅プリンターで1万円札コピー男に有罪判決 検察側「店の飾り用なら精巧な必要ない。悪質」…弁護側は「稚拙な模造。犯罪意識なかった」 鹿児島地裁

 自宅のプリンターで1万円札の模造品を製造したとして通貨及び証券模造取締法違反の罪に問われた薩摩川内市宮崎町、飲食業の被告男(64)の判決公判が22日、鹿児島地裁であり、川口洋平裁判官は懲役1年執行猶予3年(求刑懲役1年)を言い渡した。


 検察側は「店の飾り用なら精巧に製造する必要はない。通貨の信用を揺るがす行為で悪質」と論告。弁護側は「コピー用紙を貼り合わせただけの稚拙な模造品。犯罪の意識がなかった」として情状酌量を求めた。

 即日判決を言い渡した川口裁判官は、被告に前科がないことなどを理由に執行猶予を付けた。

 判決によると、2022年5月から23年10月ごろまでの間、自宅でプリンター複合機を用い、本物の1万円札をカラーコピーして貼り合わせ本物に紛らわしき外観のものを製造した。

南日本新聞  2024/01/22 20:53
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