新幹線の車内サービス事業などを手がけるJR東海リテイリング・プラスは23日、2023年10月末で終了した東海道新幹線「のぞみ」「ひかり」の車内販売で使用していたワゴン50台を、抽選販売すると発表した。
価格は送料込みで10万円。

同社は「新幹線と一緒に長く活躍したワゴンを活用していただけたら」としている。申し込みはインターネットのみで、29日~2月5日に受け付ける。

ワゴン販売は新幹線が開業した1964年に始まった。近年は駅構内の品ぞろえが充実して車内への飲食物の持ち込みが増えるなどし、売り上げが減少。約60年の歴史に幕を閉じた。

ただ終了する際には、パーサー(販売員)と一緒に記念撮影する利用客もいるなど、惜しむ声が多数寄せられたことから「(ワゴンを)処分するのではなく使ってもらおう」と抽選販売が決まった。

ワゴンの大きさは高さ110センチ、奥行き94センチ、幅33センチ。実際に使用されていたもので、今回の販売に合わせての清掃や修理などは行わないという。

抽選に申し込むには、成人▽転売禁止などの注意事項を了解すること▽メールでやりとりできる▽2月末までに受け取り可能――などが条件となる。
申し込みは1回限りだが、1人2台まで希望できる。詳しくは同社ホームページ。

[毎日新聞]
2024年1月23日(火)17:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/7ba4280a6c0ca50a3672265766ceab4001b71d90