※1/23(火) 12:14弁護士ドットコム

「拒否していたのにもかかわらず、ホテルで襲われました」。中部地方在住の女性リカさん(40代・仮名)は一昨年夏、知り合いの男(50代)から、エレベーターで無理やりキスされ、後日にはホテルの一室で同意なく、わいせつな行為をされてケガまでしたと主張する。

「マインドコントロールされていたんです」。あとから"被害"を認識したリカさんは、昨年に被害届を出して、警察に受理された。現在、男は強制わいせつ致傷の疑いで書類送検されて、地検の判断を待っている状況だという。

昨年2023年は、性犯罪に関する刑法改正案が可決・成立して、強制わいせつ罪が「不同意わいせつ罪」、強制性交罪が「不同意性交罪」になるなど、大きな動きがあった。今回の事件は法改正前に起きたわけだが、いったい何があったのだろうか。

●相手は「キャバクラの客」だった
リカさんによると、男との出会いは、事件の1カ月前のことだった。

アルバイト先であるキャバクラに、男が部下を連れて来店した。そのとき、キャバクラの店長から「ボスっぽい人(男のこと)、絶対、リカさんのことを気に入っている。あの人について」と言われた。

その言葉通り、男はリカさんを気に入って、場内指名した。そして、「リカちゃんさ、僕、錦(名古屋市の繁華街)とかもよく行くから、今度、同伴しようね」と誘ってきた。

のちに被害に遭うことを知りもしないリカさんは、素直に連絡先を交換した。すると、毎日のように、男からLINEのメッセージが送られてくるようになった。

「『来月末に同伴してくれる?』と聞いてきました。本業の仕事があるから、休みの日しか同伴できないとやんわりと伝えました。すると、『その日に1日デートできるってことでいいのかな?』というメッセージが来たんです。ちょっと気持ち悪いと思って、店長にも相談しました」

1日中、店の外で会うのをためらい、休みの日だったけれど、わざと本業の仕事を夕方に入れた。

「この日は、男とランチに行って、その途中で仕事に行きました。そして、仕事が終わって、男の車に戻ったら『18時から、高層ホテルの最上階を予約している』と言われました。『ホテルとってあるから休もう』とも言われて、ゾッとしつつも、困りました。お客さんだから、機嫌を損ねずに断らないといけないからです」

●2人きりのエレベーターでキスされた

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