政府は、能登半島地震により大きな打撃を受けている観光業界を応援するため、3月から4月にかけて「北陸応援割」として旅行代金を割り引く方向で調整しています。

林官房長官
「北陸地方においては通常どおりの営業が可能な地域でも、予約のキャンセルが相次ぐ宿泊施設が多数存在しているなど観光業界が大きな打撃を受けているものと承知をしております。」

そのうえで林長官は「風評被害の払拭のための情報発信や、観光需要の回復に向けた支援策を検討している」と述べました。

政府は、25日に被災者支援に向けた対策パッケージをまとめる予定です。
そのなかで観光需要を喚起するため、「北陸応援割」として3月から大型連休前まで1人1泊あたり最大2万円まで旅行代金の50%を補助する方針です。

ただ、地震被害が甚大な石川県の輪島市や七尾市などの奥能登地方は、復旧が優先だとして今回の割引の対象とはせず、改めて手厚く支援する方針です。

政府関係者は、3月に北陸新幹線が石川県の金沢から福井県の敦賀まで延伸することも指摘し、「たとえば加賀地方を盛り上げることが、奥能登を助けることにも繋がるという地元からの強い声がある」と話しています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/7c24cb256ca0c1c25669795099830b6e1cb3c15f