今変わらなければ宝塚歌劇が永続する道はないとの危機感を持ち、(略)、理事長として、不退転の決意で臨んでまいります

 宝塚歌劇団の機関誌『歌劇』1月号で“改革”への決意表明をするのは、劇団理事長の村上浩爾氏である。

●理事長に就任した村上氏が過重労働対策に乗り出す
 昨年9月30日に宙(そら)組の有愛(ありあ)きい(享年25)が自死した問題で、パワハラを行った上級生の謝罪を求める遺族と劇団で協議が続くが、劇団運営元の阪急阪神ホールディングス会長・角和夫氏は目下“雲隠れ”中だ。

「大阪の政財界幹部が集まる新年互礼会、副会長を務める関西経済連合会の年頭会見と新年パーティも欠席していた」(阪急関係者)

【中略】

●騒動の最中、劇団は演出家のパワハラを隠蔽
 だが――。1月開幕の星組公演の舞台裏で“事件”が起きていた。同公演のレビュー(歌と踊りがメインのショー)『VIOLETOPIA(ヴィオレトピア)』を手掛けるのは、劇団所属の演出家・指田珠子(さしだしゆこ)氏である。

「2019年に演出家デビュー。若手ホープとの呼び声が高い一方、今最もスタッフに恐れられている。後輩を『おまえ』呼ばわりし稽古場で『謝れー!』と激昂する」(生徒)

 公演準備が本格化した昨年10月。有愛の死で劇団に対し厳しい目が向けられる最中のことだ。

「おまえの都合なんてどうでもいいよ!」

 指田氏は電話口でそう演出助手に怒鳴ったという。

「当時、この演出助手は他公演も掛け持ちしていた。地方公演で他県に滞在中、突然指田先生から『明日、打ち合わせをするから宝塚に来い』と言われた。別の公演中だと答えると、電話で罵詈雑言を浴びせられたそうです。その後も先生は散々こき使った挙句に『おまえがいなくても稽古は回る』と暴言を吐いていました」(前出・生徒)

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2024/02/08
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