https://news.yahoo.co.jp/articles/305f4219fcf64dccdf7d0047d12d618a73600a2e
 ドイツ経済省は6日、ロシア石油大手ロスネフチのドイツ事業について、株式の収用を検討していることをロスネフチ側に伝えた。
ロスネフチのドイツの法律事務所が8日、リンクトインに掲載した声明で明らかにした。
法律事務所は株主の権利を保護するため、あらゆる措置を講じるとしている。

法律事務所によると、ドイツ経済省は、ロスネフチがベルリンにあるシュベット製油所などの経営権を取り戻した場合、
契約上のパートナーが協力を拒み、製油所の操業が危ぶまれると通知。
ロシアのウクライナ侵攻が続いており、今後状況が変わるか不透明だと述べた。
法律事務所はこうした収用はドイツでは前例がなく、同国への投資の安全性を永遠に損なうと述べた。

ロイターは7日、ドイツ政府がロスネフチのドイツ事業について、国有化に向けた準備を進めていると報じた。
政府は、ロシアのウクライナ侵攻を受け、シュベット製油所の株式54.17%を含むロスネフチの保有資産を2022年9月に信託管理下に置いた。
信託管理措置は2度にわたり延長された。直近では23年9月に延長を決定。現行の措置は今年3月に期限を迎える。