アメリカ政府高官は9日、バイデン大統領が副大統領時代に機密文書を持ち出した問題で、特別検察官が「記憶力の乏しい高齢者」などとする報告書を発表したことについて、「無礼で不適切」と強く批判した。

機密文書の持ち出しをめぐっては、特別検察官が8日に報告書を発表し、バイデン氏が、いつ副大統領だったか覚えておらず、2015年に亡くなった子どもの命日を覚えていなかったなどとして、「記憶力に著しい限界があるように思われた」と指摘し、訴追を見送ったことを明らかにした。

これに対して、ホワイトハウスのサムズ報道官は、報告書の内容は「真実ではない」と反論したうえで、バイデン氏は子どもの命日も覚えていると強調した。

ホワイトハウス・サムズ報道官「なぜこの報告書が、大統領に対する無礼で不適切な批判に時間を費やしているのか、不思議でならない」

またハリス副大統領も「明らかに政治的な動機」と指摘し、特別検察官がバイデン氏に批判的な野党・共和党などに配慮した報告書を作成したとの考えを示した。

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