(ブルームバーグ): トランプ前米大統領は、国防費のコミットメントを果たさない北大西洋条約機構(NATO)加盟国について、ロシアの侵攻を容認すると受け取られかねない発言を大統領在任中に行っていた。

2024年米大統領選の共和党候補指名争いでトップを走るトランプ氏は、サウスカロライナ州で開催された選挙集会で、自分がやって来て加盟国に 「金を払う 」よう迫るまで、NATOは「破綻していた」と語った。

トランプ氏によれば、NATOのある会合で、欧州の首脳から義務を履行していなくても米国は彼らを守るかと問われた際、責任を果たさない連中には「好き勝手行えばよい」とロシアに伝えるだろうと答えたという。

多くのNATO加盟国が国内総生産(GDP)比2%という国防支出の基準に達していない。

ホワイトハウスのベイツ報道官は「残虐な政権に友好国への侵攻を促すことは、恐ろしく常軌を逸しており、米国の国家安全保障、世界の安定、そして国内経済を危険にさらす」と強く反対する声明を発表した。

トランプ氏は、サウスカロライナ州コンウェイで開催された選挙集会で、ウクライナとロシアの戦争を終わらせるべきだと述べ、ウクライナとイスラエルに緊急資金を提供する法案可決を上院が目指す状況で、外国への追加支援にあらためて反対を表明した。

トランプ氏は「あの戦争を決着させなければならず、私が決着させる」と主張。さらにウクライナのゼレンスキー大統領を「史上最高のセールスマン」と呼び、ウクライナが2年前に侵攻したロシアと取引し、「突然われわれと取引したくない」ということになれば、米国は数千億ドルを失いかねないと示唆するような発言を行った。

トランプ氏と指名を争うヘイリー元国連大使が知事を務めたサウスカロライナ州では、共和党の予備選が24日に実施される。リアルクリアポリティクスが集計した各種世論調査の結果によると、トランプ氏が平均で約31ポイントリードしている。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/94b60cdcf1a243c1e1493b1dc69b1031d6bab50d

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