警察庁は日本など各国の警察から協力を受けたヨーロッパの警察機構が、世界中の企業などを標的にサイバー攻撃を繰り返す犯罪グループ、「ロックビット」のメンバーとみられる2人を検挙したと、20日発表しました。
「ロックビット」は、日本でもこれまで企業や病院など100件以上の被害が確認されています。

警察庁によりますと、ユーロポール=ヨーロッパ刑事警察機構が、身代金要求型のコンピューターウイルス、「ランサムウエア」で、各国の重要インフラにサイバー攻撃を仕掛けたとして、20日までに2人を検挙しました。

2人は、世界中の企業などを標的に、ランサムウェアによる攻撃を繰り返している犯罪グループ、「ロックビット」のメンバーとみられ、日本を含む10か国の警察が捜査に協力したということです。

「ロックビット」は身代金の支払いに応じない場合、盗んだデータを闇サイトなどで公開する手口で知られ、日本でも去年7月、名古屋港のコンテナターミナルで大規模なシステム障害が発生し、コンテナの積み降ろしができなくなるなど、企業や病院など、これまでに100件以上の被害が確認されているということです。

また今回の事件では、日本の警察が開発し、ユーロポールに提供したツールが、盗まれたデータの回復に役立てられたということです。

警察庁は、外国の捜査機関との連携をさらに強化し、サイバー空間での犯罪の取締りや、実態解明を進めるとしています。

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NHK NEWS WEB 2024年2月21日 4時59分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240221/k10014365611000.html