22日のニューヨーク株式市場はアメリカの半導体大手、エヌビディアの決算内容を受けてAIの需要の高まりや企業業績の先行きへの期待から買い注文が膨らみ、ダウ平均株価は初めて3万9000ドルを超え、史上最高値を更新しました。

22日のニューヨーク株式市場は21日に発表されたアメリカの半導体大手、エヌビディアの決算内容が生成AIの需要の拡大を背景に市場予想を上回ったことを受けて企業業績の先行きに期待が広がりました。

このため、IT関連の銘柄を中心に買い注文が膨らみ、ダウ平均株価は一時、500ドルを超える大幅な値上がりとなりました。

終値は前日と比べて456ドル87セント高い3万9069ドル11セントと初めて3万9000ドルを超え、史上最高値を更新しました。

主要な500社の株価で算出する「S&P500」の株価指数も史上最高値を更新し、エヌビディアの株価の終値は前日に比べて16%を超える上昇となりました。

IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数は2.9%の大幅な上昇でした。

22日の東京市場でもエヌビディアの決算を受けて日経平均株価がバブル期の1989年につけた史上最高値を34年ぶりに更新していて、AIの需要への期待が日米で株価を押し上げています。

市場関係者は「アメリカではインフレへの懸念が根強いがAIの需要に対する期待がそれを上回って、買い注文を出す投資家が多かった」と話しています。

NHK NEWS WEB 2024年2月23日 7時11分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240223/k10014368371000.html