「平和記念式典 厳粛に開催を」請願を採択 広島市議会|NHK 広島のニュース
https://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20240227/4000025178.html

02月27日 19時28分

広島市議会は、27日の本会議で、8月6日の「原爆の日」の平和記念式典を厳粛に開催することなどを求める2つの請願を賛成多数で採択しました。

「原爆の日」の平和公園での平和記念式典では、毎年、会場周辺でさまざまな政治信条などを主張する団体が拡声機などを使ってデモ行進を行っていて、広島市は去年のデモ活動をめぐってけが人が出たとしています。

こうした中、3つの市民団体が広島市議会に提出した厳粛な平和記念式典の開催などを求める2件の請願について、27日の本会議で採決を前に討論が行われました。

この中で、「市民連合・市民の声」の議員は請願に反対する立場から「規制的、強制的な手法では平和文化は発展しない。話し合いによって解決するため引き続き努力をすべきだ」と主張しました。
その後、採決が行われ、「自民党・市民クラブ」や「公明党」などの会派の賛成多数で請願は2件とも採択されました。

採択後、議会を傍聴していた数人が「反戦運動弾圧許すな」と書かれたビラを掲げ、「ふざけるな」などと声を上げて議長から退場を命じられるなど、議会は一時騒然となりました。

請願では、「『広島市平和推進基本条例』に明記されている厳粛な平和記念式典の開催を実現するために、広島市は実効性のある対応に取り組むこと」を求めていて、広島市はことしの式典に向け県警と協議をして具体的な対応を検討するとしています。

このほか27日の本会議では、ガザ地区でイスラエルの軍事作戦が続く中、武力紛争の終結を求める決議案の採決も行われ、賛成多数で可決されました。


※参考
請願第12号 - 広島市
https://www.city.hiroshima.lg.jp/site/gikai/343216.html

請願第13号 - 広島市
https://www.city.hiroshima.lg.jp/site/gikai/343218.html