[ワシントン 6日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は6日、FRBは依然として年内に政策金利を引き下げると予想しているものの、インフレの継続的な進展は「保証されていない」と述べた。
下院金融サービス委員会での証言原稿で「経済が予想通り大幅に進展すれば、今年のある時点で政策抑制の縮小を開始するのが適切な可能性が高い」と指摘。「しかし、経済見通しは不透明で、2%のインフレ目標に向けた継続的な進展は保証されていない」とし、利下げが早すぎてインフレが再加速するリスクと、金融引き締めが長すぎて現在の景気拡大にダメージを与えるリスクの両方に言及した。
また、インフレ率は2022年に40年ぶりの高水準を記録して以来「大幅に緩和」しているが、政策当局者らは利下げを実施する前にインフレ率の継続的な低下について「より大きな確信を得る」を得る必要が依然としてあるとした。
下院での公聴会は米東部時間午前10時(日本時間7日午前0時)に開始される。7日には上院銀行委員会での公聴会が予定されている。

REUTERS 2024年3月6日午後 11:34 GMT+913分前更新
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/UW27Z2246BKKXCYQRZ2THOK7AI-2024-03-06/