みそやしょうゆを転売して利ざやを稼ぐ「転売ビジネス」を指南するなどして得た所得を隠し、計約5000万円を脱税したとして、東京国税局がコンサルティング会社(東京都台東区)と代表の男(38)を法人税法違反と所得税法違反容疑で横浜地検に告発したことがわかった。

 関係者によると、代表は2018年12月に同社を設立。みそやしょうゆを仕入れてネットで転売するビジネスを顧客に指南するなどして多額の利益を得ていたが、21年11月期までの3年間に計約1億5700万円を隠し、法人税約3700万円を脱税した疑い。同社設立前で個人事業主だった18年分の所得税約1300万円を免れた疑いも持たれている。

 代表は動画投稿サイト「ユーチューブ」上で、「脱サラして月商1184万円」などと自己紹介。転売の指南を受けた客は副業目的の会社員や主婦が多かったという。隠した所得は代表が株の投資などに充てたとみられる。

 読売新聞は代表に文書で取材を申し込んだが、回答はなかった。

読売新聞オンライン
2024/03/14 11:30
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240314-OYT1T50076/