小林製薬(大阪市)製の紅麴(こうじ)原料を含むサプリメントが原因とみられる健康被害が相次いでいる問題で、サプリ摂取後に腎機能に異常が生じた患者3人が入院した日大板橋病院(東京都板橋区)の腎臓・高血圧・内分泌内科の阿部雅紀医師が28日、朝日新聞の取材に応じた。同社に対し、原因となっている物質の早期特定を求めるとともに、「サプリメントを摂取していた人は医療機関で検査を受けてほしい」と呼びかけている。

 入院したのは都内に住む70代の女性1人と50代の女性2人の計3人。

 3人は昨年11月から今年2月、それぞれ尿の泡立ちなどに異常を感じて検査を受けたり、健康診断を受けたりした。腎臓の働きを示すクレアチニンの値が基準値を超えており、尿たんぱくや尿潜血も陽性だった。

 3人はいずれも持病はなく…(以下有料版で,残り656文字)

朝日新聞 2024年3月29日 6時30分
https://www.asahi.com/articles/ASS3X4RXGS3XUTFL014M.html?iref=comtop_7_02