街頭活動を行う吉川氏
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衆院3補選(16日告示、28日投開票)で、東京15区(江東区)が〝歴史的な大乱戦〟になっている。1日時点で7人が出馬表明または擁立へ調整中だ。結党以来初の衆院選に臨む参政党からは、新人の吉川里奈氏(36)が名乗りを上げた。区内各地で演説を行い、「国民の声をダイレクトに国会で伝える」と呼び掛けている。

【写真】東京15区補選への挑戦に意欲を燃やす日本保守党の百田代表と候補予定者の飯山陽氏

■16日告示、28日投開票

午後6時、東京メトロ東西線・東陽町の駅前。吉川氏の熱のこもった訴えに、帰宅の足を止める人の姿が見られた。

「江東区は、政治家の不祥事が続き(有権者が)『政治への不信感』を持っている一番の地域。私だって、誰かを応援してやってくれるのなら、『お願いします』と言いたい。でも、そんな政治家いないんですよ!」

吉川氏は大阪出身の看護師で、夫と共働きで子供3人を育てている。政治の世界に飛び込んだきっかけは、昨年成立したLGBT法だった。

「長女は今月から中学生。女子トイレなどの安全を考えても、『この法律は危ない』と思った。成立前から国会で党として唯一反対していたのが参政党。その主張を知るうちに、日頃からおかしいと感じていた日本のさまざまな問題がつながった」

参政党に参加した昨年夏から街頭演説を始めた。この日の駅頭でも、医療現場で感じてきた疑問や経済政策、自身の思いを次々に訴えた。

「政府は、労働力として海外移民を受け入れようとしているが、欧州や米国では治安が悪化した。わが国もするのか」「日本の文化、伝統、歴史を守り、孫やその先の世代にも続けていきたい」「子供たちが大きくなった頃、日本がどうなっているのか。私は見て見ぬふりができない」

参政党は「投票したい政党がないから、自分たちでゼロからつくる」と2020年に結党された。22年の参院選で、現代表の神谷宗幣氏が初当選した。今回、党員から「戦って士気を上げよう」との声が強まり、吉川氏を擁立して初の衆院選に挑戦する。

吉川氏は「LGBT法をめぐっても、与党批判だけで終わらず、背景にある海外からの外的要因も一緒に考えようと呼び掛けているのが参政党です。政治をあきらめる前に、新しい選択肢があることを知ってほしい」 (報道部・丸山汎)

4/2(火) 17:00配信
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