岸田文雄首相(自民党総裁)は4日、派閥裏金事件を巡り、清和政策研究会(安倍派)で会長を務めた森喜朗元首相から電話で事情を聴取したことを明らかにした。首相官邸で記者団に「私が直接電話をかけ、事情を聞いた」と述べた上で「(森氏の)具体的な関与は確認できていない」と語った。

 首相は森氏に「具体的に関与したのか、こういったことについて話をした」と述べたが、それ以上の具体的な説明は避けた。

 首相は4日に決まった関係議員の処分に関し「政治責任を明らかにする観点から行われた」と指摘。自身が処分対象に含まれなかったことについては「(政治資金収支報告書への)個人として不記載がない」ことなどを理由に挙げた。

 首相は「事実の究明について、それぞれの政治家が信頼回復のために努力を続ける姿勢は大事だ」と強調。自身の説明責任に関しても「政治改革に向けた取り組みを見てもらった上で、最終的には国民、党員に判断いただく立場だ」と述べるにとどめた。

時事通信 2024年04月04日20時51分配信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024040400942&g=pol
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