※2024/04/10 07:30
読売新聞

 東京都内の東京湾や隅田川に近い地域で近年、ウミネコの鳴き声やフンの被害が住民を悩ませている。ビルやマンションに多くの巣が作られており、各自治体には連日苦情が寄せられている。法律で捕獲が禁じられるなど対応が困難だったが、自治体側は期間を限定してヒナや卵を撤去できる運用を始めたり、業者への撤去費用を負担したりするなど、徐々に対策を強化し始めた。

住民うんざり

 「『ミャーミャー』とビルに反響するうるさい鳴き声と大量のフン。今年もまた来ると思うときつい」

 江東区で整骨院を営む男性(44)は、近くを流れる隅田川近くに集まるウミネコについて、うんざりした様子で語る。数年前から付近に飛来するようになり、昼夜を問わず鳴き声を上げ、住民を悩ませているという。「精神的にまいってしまった人もいる。生活環境への影響がとても大きい」と訴える。

 区によると、飛来が多く確認されるようになったのは2015年のことだ。

 調べてみると、10階程度の高さを持つ建造物の緑化された屋上を好み、多くの巣と卵が確認された。14年度に3件だった苦情は22年度には197件に激増。「フンで洗濯物が汚された」「一晩中、甲高い声が響いて夜眠れない」といった声が寄せられているという。

津波で南下?

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