※2024年4月12日 07時38分
東京新聞

 神奈川県議会の第3会派「立憲民主党」(立憲)が10日に解散し、所属する10人は4会派に散らばった。昨年に続く分裂劇で、足元からは「内紛はお家芸」と自虐の声が漏れる。

 10人のうち7人は、昨年にたもとを分かった第2会派「立憲民主党・かながわクラブ」へ合流。残る3人は、1人が1人会派の神奈川ネットワーク運動と組んで「立憲神奈川ネット」を結成し、2人が1人会派の「清進の会」と「立憲民主党こゆるぎクラブ」をそれぞれ立ち上げた。代表質問ができる交渉会派(4人以上)は一つ減った。

 立民系県議の間では以前から不協和音が響いていた。2022年参院選は党内調整が付かず、県議の寺崎雄介氏と、宇宙航空研究開発機構(JAXA)職員の水野素子氏の2新人を擁立。当時の会派「立憲民主党・民権クラブ」所属の県議も、それぞれを支援する勢力に割れ、対立を深めた。選挙後も事態は収束せず、さらに選挙区割り変更議案への賛否などを巡ってベテラン県議によるパワハラ問題も起こった。

 これを受けた23年の分裂劇では、主に寺崎氏陣営が「かながわクラブ」、水野氏に近く、パワハラ被害者を支援する県議が「立憲」、いずれとも距離を置く勢力が無所属県議とともに「かながわ未来」を結成。パワハラ加害者とされた県議は離党した。

 県連は「立憲」を軸に再結集を促していた。だが、関係者によると「立憲」の中で新たなハラスメントが発生し、議員同士の言い争いも絶えなかった。会派ごとに決める先月下旬の県外調査先も、関西と九州の2カ所になるなど、統制が取れなくなっていた。

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