中国福建省トップの周祖翼・共産党委員会書記が5月上旬、沖縄県を訪問する予定であることが12日、分かった。玉城デニー知事と面会する方向で、省トップの沖縄訪問は異例とみられる。複数の関係者が明らかにした。

 周氏は、福建省福州市の呉賢徳市長を含む友好訪問団を代表して来日する。沖縄のほか、長崎や大阪、東京各都府県を訪れる見通し。

中国紙、「琉球」連載開始 ゆかりの地を識者と訪問

 玉城知事は東アジアの緊張緩和に貢献するとして自治体外交に取り組んでおり、昨年7月に中国を訪問。北京市で日本財界の訪中団と共に李強首相に面会、福州市では周氏らと会談した。玉城氏の訪中に先立ち、習近平国家主席が「(福建省は)琉球との付き合いが深い」と党機関紙・人民日報を通じて発信し、注目された。

 福建省は、習氏がかつてナンバー2の省長を務めたゆかりの地。沖縄県によると、同省と県は600年以上にわたる交流の歴史がある。

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