和歌山県は18日、田辺市やみなべ町で15日夜に降ったひょうによる梅の被害額が、
17日現在の調査段階で1940万7千円と発表した。今後の調査で増える可能性はある。

県や市町、JAの職員が現地を調査した。
ひょうが梅の実に当たり傷つく被害で、田辺市では上芳養の根笹から石神にかけての
上流域で120ヘクタール、新庄町の跡之浦で1ヘクタール、みなべ町東本庄の受領で
25ヘクタールの計146ヘクタールの園地で被害が出ている。

県農林水産総務課によると、傷が付けば奇形に育ち、商品価値がかなり低下する。
被害金額の内訳は田辺市が1727万4千円、みなべ町が213万3千円。

新庄町では被害範囲が狭かったものの、被害程度が高かった。
山根與三男さん(53)方では8割以上が被害を受けた畑もあり、
「こんな被害は初めて。今年は実の数が少なく、不作が予想されるのにそれに追い打ちを掛ける感じだ」と嘆いていた。

ひょうの被害は昨年3月にあったのが過去最悪だった。
みなべ町や田辺市、白浜町で梅の実が傷付き、被害金額は10億8714万円に上った。

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ひょうが当たり傷ついた梅の実(18日、和歌山県田辺市新庄町で)
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