パナソニックは19日、5年間で1000人規模の人工知能(AI)関連の技術者を養成すると発表した。社内に新組織を設けて、AIや、あらゆるものがインターネットにつながるIoTを使った新規事業の創出に力を入れる。

技術者は、パナソニックが昨年、大阪大に設けたAIの講座を受講させ養成する。今春入社組からはAIの特別枠も設けた。

今年度新設した新組織はビジネスイノベーション本部で、社内ベンチャーの育成にも取り組む。副本部長には独ソフトウエア大手幹部から移籍した馬場渉氏が就いた。
馬場氏は米シリコンバレーを拠点に活動し「ベンチャー企業などの知り合いも多い。(有望な企業への投資などの)橋渡しもしたい」と語った。

ビジネスイノベーション本部の宮部義幸本部長は「(パナソニックは)規模が大きくなり、やや創業意欲が希薄になった。
次の100年に、創業意欲を持った人をたくさん育成する必要がある」と述べた。【釣田祐喜】

配信 2017年4月19日 20時54分

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