奈良県生駒市立大瀬中で昨年8月、1年の男子生徒がハンドボール部の練習中に熱中症の症状を訴えて死亡した事故で、
市教委は24日、外部調査委から提出された「事故調査結果報告書」を公表。
報告書は、「適切な給水時間が確保されず、気象条件が把握されていなかった」と指摘し、再発防止策を提言した。

外部調査委は弁護士や医師計5人で構成し、昨年11月から計12回、関係者への聞き取り調査などを実施してきた。

報告書では、事故当日、男性顧問が練習前に各生徒の体調確認や気温を把握せず、
通常の30分間よりも5〜10分長く無給水でランニングさせたと指摘。
各生徒への聞き取りで、「給水は禁止されていなかったが飲める雰囲気ではなかった」などの声があがったとし、
「生徒が自ら休息を申し出やすい環境が構築されていなかった」などと課題を示した。

再発防止策として、生徒個々の体力に応じた練習計画の設定▽練習場所の暑さ指数の観測
▽指導者と生徒間の信頼関係の構築▽安全対策への定期的な点検評価−などの必要性を提言している。

中田好昭教育長は
「安心安全であるべき学校で、あってはならない事故だった。提言をもとに、再発防止策をすぐ実施していきたい」と話した。

以下ソース:産経west 2017.4.25 08:43
http://www.sankei.com/west/news/170425/wst1704250020-n1.html