東芝、米WDに警告=半導体売却の妨害停止を
2017年05月10日 00時31分 時事通信
 東芝が記憶用半導体フラッシュメモリー事業の売却をめぐり、反対する合弁相手の米ウエスタンデジタル(WD)に、反論する書簡を送っていたことが9日、分かった。
書簡は3日付で、売却に対する妨害をやめるよう警告。WDが新たな契約にサインしない場合、同社側を施設やネットワークから閉め出すと通知した。
 WDが東芝に対し、売却は契約違反と主張し、独占交渉権を求めていた。これに対し、東芝は経営権を売却する場合、同意が必要ないと反論。WDが2016年に東芝と長年提携していたサンディスク(SD)を買収した際にも、東芝の同意はなかったと説明した。
 また、WDはSDの買収後、東芝と提携契約を結んでいない。新たな契約は東芝の主張に沿った内容とする方向で、同社はメモリー事業からの閉め出しも辞さない強い姿勢を示し、WD側の譲歩を引き出したい考えだ。 

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