現代のコンピュータは基本的にメインメモリとしてDRAMを利用しています。
DRAMはアクセスが高速な一方、容量あたりの単価は高く、それゆえ大量にコンピュータに搭載することが難しく、またデータを保持し続けるのに電力を必要とします。

このDRAMの能力と性質を補完するため、一般に現代のコンピュータには二次記憶装置として大容量で安価かつ電力がなくてもデータを保持し続けられるハードディスクドライブなどのストレージを備えています。

こうした現代のコンピュータの構造を一変させようとインテルが5月16日に発表したのが、大容量かつ低価格、しかもデータの保持に電力を必要としない、
同社とマイクロンが共同開発した3D XPointの技術を用いた新しいメインメモリ、「Intel persistent memory」です。

Intel persistent memoryはデータの保持に電力を必要としない、いわゆる不揮発性メモリの一種です。
電源を切ってもメインメモリからデータが失われないので、いちいちデータをメインメモリからストレージに保存する必要がなくなります。

また3D XPointのメモリは容量あたりの単価がDRAMよりも安いため、大容量の搭載が可能です。
つまり、いままでストレージに保存していたようなあらゆる大容量データをメインメモリに保持し、しかも電力を必要とせずにデータを保持できるため二次記憶装置としてのストレージが不要になる、
新しい形のコンピュータが実現可能になります。

そしてこの新しい形のコンピュータは、これまで多くのソフトウェアにおいて処理速度のボトルネックとなっていた、データをストレージに保存する処理が不要になるため高速な処理が可能になります。

しかも電源を切ってもデータを失わず、電源が入ればすぐに処理の続きを走らせることができるため、処理が必要なときだけ電源をオンにすればよい「ノーマリーオフ」と呼ばれる方式も可能になるなど、
従来のコンピュータとは大きく異なる特長を備えられるようになるのです。

このIntel persistent memoryの実稼働デモを、インテルは5月15日から18日のあいだフロリダ州オーランドで開催されたSAP主催のイベント「Sapphire Now 2017」で初めて披露しました。


ハードウェアとしてプレリリース版のXeonプロセッサを搭載したサーバに、192GBのDRAMと1.5TBのIntel persistent memoryのどちらもメインメモリとして装着。
そのうえで、SAPのインメモリデータベースであるHANAの開発版を実行しています。

SAP HANAはインメモリデータベースなので、すべてのデータをメインメモリに展開し処理します。
今回のデモでは、SAP HANAはメインメモリとして搭載している2種類のメモリ、つまりDRAMとIntel persistent memoryを処理によって使い分けていると説明されています。
使い分けとは、データベースのリード/ライトのような、できるだけ小さなレイテンシが要求される処理はDRAMを用いて処理し、(詳細な説明はなかったものの、
おそらくログのような)ある程度の大きさのデータの読み書きに最適化された処理にはIntel persistent memoryを用いているとのことです。

http://www.publickey1.jp/2017/ipm01.gif
続きはソース先で
Publickey 2017年5月19日
http://www.publickey1.jp/blog/17/intel_persistent_memory2018xeoncascade_lake.html

※前スレ ★1=2017/05/21(日) 16:09:05.87
http://asahi.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1495350545/