搭乗者9人が死亡した長野県の消防防災ヘリコプター「アルプス」の墜落事故で、県は24日午前、同県松本市の鉢伏山の墜落現場から、墜落した機体を、民間の大型ヘリコプターでつり上げて回収する作業を行った。

 県はこれまでに、墜落した機体を、ヘリでつり上げられるよう解体し、シートで包むなどの準備をしてきた。現場に飛来した民間ヘリは、この機体の一部をつり上げては約500メートル離れた山荘の駐車場に運ぶ作業を6回繰り返した。

 県消防課によると、機体は翌25日、複数の大型トラックで同県伊那市内の保管場所に輸送される。その後、県警が押収し、国の運輸安全委員会とともに事故原因を調べる。

 アルプスは3月5日、山岳救助の訓練に向かう途中で墜落した。(辻隆徳)

5月24日12時22分朝日新聞
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長野県松本市の鉢伏山に墜落した県の消防防災ヘリコプターの部品をつり上げ、山荘に運ぶ大型ヘリ=24日午前10時29分、朝日新聞社ヘリから、相場郁朗撮影
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