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【5月24日 時事通信社】今月中旬に就任したフランスのマクロン大統領(39)が25日にブリュッセルで開かれる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席し、トランプ米大統領(70)との初会談に臨む。NATO首脳会議は国際会議に初めて参加する舞台となり、先進7カ国(G7)首脳で最も若いマクロン氏の外交手腕が問われる。

 マクロン氏は25日、トランプ大統領と昼食を取りながら個別に会談する予定だ。マクロン氏は、保護主義的な姿勢を強めるトランプ氏を批判してきた。マクロン氏の就任直後、トランプ氏は「一緒に仕事をするのを楽しみにしている」と歓迎したが、自由貿易推進を掲げるマクロン氏とは考え方に大きな隔たりがある。

 また、米国は地球温暖化対策の国際的な枠組みを定めた「パリ協定」からの脱退を検討し、今月末以降に判断を下す方針。これに対し、協定の合意を主導した仏政府は各国に協定の順守を求める立場で、マクロン氏も大統領選で「米国が協定にとどまるよう全力を尽くす」と訴えた。

 会談でこの問題が話し合われた場合、マクロン氏が定評のある巧みな弁舌や英語力を駆使して、父子ほどの年齢差があるトランプ氏を説得できるかが焦点となりそうだ。(c)時事通信社

2017/05/24 14:28(ヨーロッパ)