埼玉県戸田市議5人のオーストラリア視察は実質的な海外旅行だったとして、市民団体が旅費を返還させるよう神保国男市長に求めた訴訟の判決で、さいたま地裁(森冨義明裁判長)は24日、旅費全額約240万円を5人に請求するよう市長に命じた。
森冨裁判長は判決理由で「視察の場所や行程は、姉妹都市との友好関係を促進するという目的に照らして不合理」と指摘。市議会の裁量権を逸脱しており、支出は違法と結論付けた。
判決によると、5人は13年に姉妹都市のオーストラリア・リバプールとの交流のため現地を訪問。しかし、実質的に1日しか滞在せず、3日間は別の観光名所を訪れていた。

西日本新聞
2017年05月24日 13時49分