鋼材などの海外輸送を手がける海運会社「バンガードエンタープライズ」(東京都千代田区)が、東京国税局から2016年までの約7年間で約8億円の所得隠しを指摘されていたことがわかった。

 同社は、タックスヘイブン(租税回避地)のパナマにある関係会社を実質的に子会社として管理、支配していたにもかかわらず、株主を第三者名義で登記するなどして無関係の取引先と装い、意図的に「タックスヘイブン対策税制」の適用を逃れたと判断された。

 同国税局は悪質な所得隠しとして、重加算税を含む法人税約3億円を追徴課税。バンガード社は修正申告し、納付も済ませたとみられる。

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2017年07月04日 07時20分読売新聞
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