http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170705/k10011042801000.html?utm_int=news_contents_news-main_001

台風3号は房総半島の南東の海上を東へ進んでいて、関東では非常に激しい雨が降り、このあと数時間は局地的に猛烈な雨が降るおそれがあります。一方、前線の影響で、中国地方で局地的に非常に激しい雨が降っていて、気象庁は、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に警戒するよう呼びかけています。
気象庁の発表によりますと、台風は、5日午前0時には千葉県の房総半島の南東40キロの海上を1時間に65キロの速さで東へ進んでいると見られます。

中心の気圧は992ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は25メートル、最大瞬間風速は35メートルで、中心の南側220キロ以内と北側110キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。

関東を中心に雨が強まっていて、4日午後11時までの1時間に千葉県が香取市に設置した雨量計で74ミリ、国土交通省が茨城県潮来市に設置した雨量計で58ミリの非常に激しい雨を観測しました。

これまでの雨で、茨城県と埼玉県では、土砂災害の危険性が非常に高くなり、土砂災害警戒情報が発表されている地域があります。

また、風も強まっていて、東京・三宅島の坪田では、4日午後10時16分に37メートルの最大瞬間風速を観測しました。

台風は、5日明け方には日本の東の海上に達する見込みで、関東や伊豆諸島ではこのあと数時間、雷を伴って1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降り、局地的には猛烈な雨が降るおそれがあります。

また、関東や東海では5日明け方にかけて海上を中心に非常に強い風が吹くおそれがあり、最大風速は、関東の沿岸部と伊豆諸島で25メートル、東海で20メートルと予想され、最大瞬間風速は30メートルから35メートルに達する見込みです。

海上の波の高さは関東と東海で5メートルと予想されています。

一方、前線が中国地方まで南下し、4日夜遅くからは中国地方に発達した雨雲がかかっていて、午前0時までの1時間に島根県が浜田市に設置した雨量計で77ミリ、広島県の北広島町の八幡で午前0時10分までに50ミリの非常に激しい雨を観測しました。

長野県白馬村では、先月30日の降り始めからの雨量が460ミリを超え、平年の7月1か月分のおよそ1.6倍の大雨となっているほか、新潟県や福島県でも、この72時間に降った雨の量が、多いところで250ミリから350ミリ近くに達し、平年の7月1か月分を超えているところがあります。

広島県と島根県、それに石川県では、土砂災害の危険性が非常に高くなり、土砂災害警戒情報が発表されている地域があります。

中国地方では、5日明け方にかけて1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあり、新潟と北陸では、5日明け方にかけて1時間に30ミリの激しい雨が降るおそれがあります。

気象庁は、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水、それに暴風や高波に警戒し、落雷や突風にも十分注意するよう呼びかけています。

7月5日 0時47分