http://www.nikkei.com/article/DGXLZO18483110U7A700C1CR8000/

2017/7/5 1:09

 東京都調布市の運送会社「キユーソーティス」の男性社員(当時43)が2015年2月に急性心筋梗塞で死亡したのは長時間労働が原因だとして、八王子労働基準監督署(八王子市)が労災認定していたことが4日分かった。遺族側弁護士が記者会見で明らかにした。認定は6月27日付。

 男性はトラックの運転手を経て13年4月から出向先で運行管理者として勤務。15年2月、ゴルフ接待中に急性心筋梗塞で倒れて亡くなった。

 同労基署はタイムカードの記録などで、発症前1カ月の時間外労働を月108時間42分と推定。労災認定の目安である1カ月当たり100時間を超える時間外労働をしていた可能性が高いと判断、労災認定した。

 同社は「内容を確認し適切に対応する」としている。

 同社を巡っては16年3月、別の社員に違法な長時間労働をさせたとして、労働基準法違反の疑いで古河労基署(茨城県古河市)が法人としての同社と幹部1人を書類送検し、その後不起訴処分になった。