7月7日 1時21分

アメリカのトランプ大統領は訪問先のポーランドで演説し、「今の根本的な問題は、西洋に生き残る決意があるかどうかだ」と訴え、イスラム過激派などを西洋の価値観を否定する者たちとして闘う姿勢を鮮明にしました。

ポーランドを訪問しているトランプ大統領は、6日、首都ワルシャワで演説し、「アメリカとヨーロッパは次から次へとテロの攻撃を受けている。われわれはイスラム過激派と闘っており、われわれの価値観を否定し、暴力を正当化する者たちを容認することはできない」と述べました。

そのうえで、「今、問われている根本的な問題は、西洋に生き残る決意があるかどうだ。西洋文化を破壊する者たちに対して、われわれの文化を守る勇気と希望があるか」と訴えました。

そして、第2次世界大戦中にナチス・ドイツの占領に市民が抵抗したいわゆる「ワルシャワ蜂起」で立ち上がったポーランドの人々をたたえたうえで、「私はきょうここで世界に宣言する。ポーランドが打ち砕かれなかったように西洋は決して打ち砕かれない。われわれの価値観は勝利し、われわれは生き残る」と述べ、イスラム過激派などを西洋の価値観を否定する者たちとして闘う姿勢を鮮明にしました。

トランプ大統領としては、先のヨーロッパ訪問で、NATO=北大西洋条約機構の集団防衛に言及せず、ヨーロッパ諸国の間に波紋が広がっただけに、西洋文化を守る決意をアピールして結束をはかる狙いもあったと見られます。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170707/k10011047491000.html