福岡県の小川洋知事は7日、九州北部の豪雨災害を受け、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会が開かれているポーランドへの出張を途中で切り上げて緊急帰国した。
福岡空港で記者団に「先頭に立って対応する。救命救助や(被災者の)生活支援など、順を踏んで速やかに動きたい」と述べた。

福岡県は「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」の世界文化遺産登録を目指している。
小川知事は、同日夕から10日未明の間に行われる世界遺産委の登録審査を現地で見守る予定だったが、経由地のフィンランドで引き返した。

ユネスコ諮問機関は、九州本土にある宗像大社などの関連資産を、登録から除くよう求めている。
小川知事は「現地入りした政府や地元の関係者が、(委員会構成国への働き掛けを)頑張ってくれると思う」と語り、一括登録に期待した。

配信 2017.7.7 14:21更新
産経WEST
http://www.sankei.com/west/news/170707/wst1707070068-n1.html