http://mainichi.jp/articles/20170709/k00/00m/010/096000c


【ニューヨーク國枝すみれ】共産党の志位和夫委員長は7日、国連本部で毎日新聞の取材に応じた。核兵器禁止条約は「核兵器に『悪の烙印(らくいん)』を押すものだ」とし、その採択は「歴史的な壮挙だ」と歓迎した。

 志位氏は「被爆者や市民団体など草の根の力で作られた。核抑止論に依存した安全保障論を否定するものだ」と条約の意義を指摘。条約に署名しないと明確にした日本政府の対応については「被爆国の政府として核軍縮の議論をリードすべきだ」と批判した。また、日本や米国が核抑止が必要な理由として北朝鮮の核の脅威を挙げていることに関しては「世界が核兵器の禁止に踏み出し、核廃絶に進む流れを作ることが北朝鮮を追い詰めることにつながる」との考えを示した。

 また核廃絶を実現するためには、条約の規範力や市民社会の力によって、核保有国やその同盟国内で条約参加を求める世論を高める必要があると強調した。