伊豆諸島の青ヶ島の南にある海底火山「ベヨネース列岩」では、ことし3月から海面の変色などが断続的に発生していますが、
今月になっても火山ガスの噴出によると見られる気泡が発生しているのが、海上保安庁の観測で確認されました。

伊豆諸島の青ヶ島の南南東およそ65キロの海域にある海底火山ベヨネース列岩では、「明神礁」と呼ばれる水深50メートルほどの浅い岩礁を中心に、
ことし3月から、海面の変色やマグマから出たガスと見られる気泡が断続的に発生しているのが、海上保安庁の航空機による観測で確認されています。

さらに今月11日の観測でも、明神礁の付近で海面に多くの気泡が発生していることが確認されました。
また、この付近を赤外線カメラで撮影したところ、長さ1キロ、幅100メートルにわたって海面水温の低い場所が点在していることがわかりました。

海上保安庁によりますと、これは気泡と一緒に海底から冷たい水が水面付近に上がって来ていると見られ、活発な火山活動が続いていることを示しているということです。
一方、ことし4月、およそ1年半ぶりに噴火が確認された小笠原諸島の西之島でも、今月11日の観測でおよそ70秒の間隔で噴火が発生し、溶岩が海に流れ出ていることも確認されました。

海上保安庁は、ベヨネース列岩と西之島に引き続き航行警報を出して、付近を通る船舶に注意を呼びかけています。

配信7月14日 17時35分
NHK NEWS WEB
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170714/k10011059071000.html