朝日新聞 2017年7月15日10時44分

宗像大社(福岡県宗像市)は、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界文化遺産への登録が決まった沖ノ島を保護するため、毎年5月に島で開催してきた現地大祭を来年から中止する方針を固めた。
原則入島禁止で、年に1度だけ一般の上陸が認められる機会だったが、遺産登録に合わせて運用を厳しくする。

宗像大社によると、大祭は日露戦争の日本海海戦が1905年に沖ノ島近海であり、日本が勝利したのを記念。
戦前は本土の宗像大社で式典をしたが、58年からは大社の沖津宮(おきつみや)がある沖ノ島で海戦のあった5月27日に開催し、両国の戦没者を慰霊してきた。

沖ノ島に一般男性の参拝が認められているのはこの日だけで、毎年、全国から公募で選ばれた200〜250人が参拝していた。

沖津宮現地大祭に参加した人たち=5月27日、福岡県宗像市、小宮路勝撮影
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