https://www.nishinippon.co.jp/sp/nnp/national/article/343679/

 九州北部の豪雨により、福岡、大分両県で国や自治体が指定したり登録したりした文化財のうち、国の重要文化財「普門院本堂」や国史跡「三連水車」が土砂に埋まるなど、少なくとも26件が被災したことが16日、両県教育委員会への取材で分かった。被害の大きい地域では調査が進まず、今後増える可能性がある。被災者への対応が優先となり、修復は時間がかかりそうだ。

 両県教委によると、同日夕までに判明した被災件数は、福岡県で9件、大分県で17件。

 内訳は、福岡県で国指定が5件、県指定で3件、朝倉市指定1件。大分県は、国が指定や登録をしているものが15件、県指定で2件となっている。

2017年07月16日 19時12分

 豪雨で土砂が流れ込んだ国指定重要文化財の寺院「普門院本堂」=8日、福岡県朝倉市(県教育委員会提供)
 豪雨で土砂が流れ込んだ国指定重要文化財の寺院「普門院本堂」=8日、福岡県朝倉市(県教育委員会提供)