8月3日 0時35分
イギリスのエリザベス女王の夫、フィリップ殿下が2日に行われた公務を最後に引退し、メディアは今後はチャールズ皇太子やウィリアム王子がより多くの公務を担い、王室の世代交代が進むと伝えています。
エリザベス女王の夫で96歳になったフィリップ殿下は、ことし5月、夏以降は単独での公務は行わず、事実上、引退すると発表していました。

最後の公務となった2日、フィリップ殿下はロンドンのバッキンガム宮殿の広場で、チャリティーマラソンに参加した海兵隊の兵士を出迎えました。フィリップ殿下は、降りしきる雨の中、傘もささずに兵士たちに声をかけてまわり、集まった人々の拍手と歓声に送られて公務を終えました。

1947年にエリザベス女王と結婚したフィリップ殿下は、女王とともに数多くの公務を行うとともに、単独でも2万2000を超える公務を行ってきました。今後は、91歳になったエリザベス女王の負担軽減をはかるためチャールズ皇太子やウィリアム王子などがより多くの公務を行うことになります。ウィリアム王子は、先週、王室の公務に専念するため2年間務めた救急ヘリコプターの操縦士の仕事を辞めており、メディアは王室の世代交代が一層、進むと伝えています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170803/k10011085521000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_002