「ハゲていると女性にモテない」という悩みを持つ人も多い中、育毛や脱毛予防をうたったヘアケア商品やサプリメントがたくさん売られています。
また、巷には薄毛の人を対象にした育毛サロンなどもたくさん存在しますが、本当に髪の毛は蘇ってくるのでしょうか。
実は、私たちが正しいと思い込んでいる育毛法は、科学的に見ると「間違いだらけ」なのだとか。
日本の薄毛治療の第一人者、東京メモリアルクリニック・平山の佐藤明男院長にジャーナリストの鳥集徹さんが聞く最終回は、薄毛ビジネスの裏側や、正しいヘアケアの仕方、そして毛髪再生医療の未来などについて語っていただきました。

編集者 前回の取材で薄毛だけでなく剛毛もコンプレックスの原因になるという話が出ましたが、先生は髪の毛はサラサラ、腕はツルツルで体毛が少ないですね。
今どきの女性が好むタイプだと思います。

佐藤 実はぼく、爺さんがハゲてて、ハゲ家系なんです。

だから、こんな仕事してるんです。
20年前からフィナステリドを飲んでいて、今60歳ですけど、おかげ様でハゲてない。

■ 治療薬による性欲減退の可能性は?

──フィナステリドには性欲が減退するという副作用も言われていますが、実際にはどうですか?

佐藤 男性ホルモンには、筋肉、骨格、大脳、性欲などを刺激する働きがあり、余った分が「悪玉男性ホルモン(DHT=ジヒドロテストステロン)」に変換されて、脱毛を促すことがわかっています。

フィナステリドは男性ホルモンがDHTに変換されるのを抑制する薬なんですが、実はDHTが減ってくると、体内ではバランスを取るために、男性ホルモンの分泌が増えるんです。
ですから、性欲が減退するということは、ほとんどありません。
それに、ED(勃起障害)の発生率は40代で20%ぐらいで、40代、50代になると薬の副作用とは関係なく、性欲が減退してきます。
だから、性欲減退の副作用があったとしても、あまり気にするほどではないんです。

──長期的にはどうでしょうか。20代で飲み始めても問題ないですか?性欲減退だけでなく、精子減少なども言われていますが。

佐藤 実際には、ほとんど問題ありません。

──女性はどうですか? 薄毛に悩んでいる方もおられますよね。

佐藤 女性が男の子を妊娠した場合、男性器を形成するのにDHTが必要となります。

なので、DHTを抑制するフィナステリドの投薬は、女性にはできないことになっています。
でも、男性ホルモンの影響で軟毛化が進んだ閉経後の女性には、私はフィナステリドをお勧めすることがあります。
その前段階として、血行をよくする作用があり、市販の育毛剤にも使われている「ミノキシジル」という薬を出すのですが、それで効かなかった場合に「これは男性用の薬ですが、使ってみますか?」と説明をして、納得をいただいた方に処方しています。

──女性でも効く人はいますか?

佐藤 います。この方はフィナステリドを飲んで3年になりますが、ここまで髪の毛が回復しました。

編集者 このインタビューをするために調べたのですが、最近はカツラ業界の業績が低迷しているそうですね。

某社の社長が豪邸を売ったという週刊誌報道もありました。

佐藤 そうなんです。フィナステリドの影響で男性用カツラの売り上げが落ちて、大手各社とも女性用ウィッグに力を入れるようになりました。

しかし、ネットでものすごく安く売られる商品が出てきて、大手もかなり追いつめられています。

■ 育毛サロンに800万……頭にセルシオを乗っけているようなもの

──そこまで薬の影響は大きいんですね。

カツラ以外にも、薄毛で悩んでおられる方の中には、育毛サロンに行かれる人もいると思うんですが、実際に効果はあるんでしょうか。

http://bunshun.jp/articles/-/3577

★1:2017/08/15(火) 10:19:11.86
http://asahi.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1502759951/

※続きます